Tag : A01総説解説

古賀 毅 総説解説(2010年度)

古賀毅,田中文彦
“会合高分子ダイナミックスの理論・シミュレーション”
高分子, Vol. 60, 186-189 (2011)
古賀毅,田中文彦
“会合高分子の構造形成とレオロジー”
機能材料, Vol. 7, 25-31 (2010)

高野敦志 総説解説(2010年度)

高野敦志
“3成分星型ブロック共重合体による階層性ミクロ相分離構造”
色材協会誌, Vol. 83, 121-128 (2010)

高野敦志 総説解説(2009年度)

高野敦志
“ブロック共重合体によるメゾスコピックダイヤモンド構造の構築”
未来材料, Vol. 9, 22-29 (2009)
高野敦志
“散乱法を用いた環状高分子の溶液中・バルク中の物性評価”
波紋, Vol. 19, 146-149 (2009)
太田豊,高野敦志
“環状高分子のキャラクタリゼーションと物性-最近の展開-”
高分子, Vol. 58(5), 332-336 (2009)
高野敦志
“ABC星型ブロック共重合体によるミクロ相分離構造-2次元準結晶-”
日本結晶成長学会誌, Vol. 36, 10-15 (2009)

松下裕秀 総説解説(2007年度)

Naoya Torikai, Norifumi L. Yamada, Atsushi Noro, Masashi Harada, Daisuke Kawaguchi, Atsushi Takano, Yushu Matsushita
“Neutron Reflectometry on Interfacial Structures of the Thin Films of Polymer and Lipid”
Polymer Journal, Vol. 39, 1238-1246 (2007)

野呂篤史 総説解説(2010年度)

野呂篤史
“水素結合性超分子ゲルの調製とその粘弾性挙動”
ケミカルエンジニヤリング, Vol. 55, 675-679 (2010)
【概要】水素結合性リンカーを有するトリブロック共重合体(ポリ2ビニルピリジン-ポリアクリル酸エチル-ポリ2-ビニルピリジン)と、水素結合性架橋剤(ポリ4-ヒドロキシスチレン)とをイオン液体(1-エチル-3-メチルイミダゾリウム ビストリフルオロメチルスルフォニルイミド)中で混合することによって、水素結合性超分子イオンゲルを調製した。この超分子イオンゲルの詳細な粘弾性測定を行い、その結果について議論した。

松下裕秀 総説解説 (2009年度)

松下裕秀,高野敦志,林田研一,野呂篤史
“複合高分子の階層的秩序構造―異種分子鎖の結合性に注目して―”
日本ゴム協会誌, Vol. 82, 405-410 (2009)
【概要】複合高分子が形成する階層的ナノ相分離構造について報告した。
Yushu Matsushita, Atsushi Takano, Kenichi Hayashida, Takeshi Asari, and Atsushi Noro
“Hierarchical Nanophase-separated Structures Created by Precisely-designed Polymers with Complexity”
Polymer, Vol. 50, 2191-2203 (2009)
【概要】3つの特徴的な複合高分子の自己集合について解説している。1つ目はABCスター型高分子、2つ目はマルチブロック共重合体、3つ目は高分子間に水素結合、イオン結合を作用させて自己集合させた複合高分子からなる超分子についてである。1つ目では主にアルキメデスタイリング構造、十二回対称準結晶構造、閃亜鉛鉱型ネットワーク構造について、2つ目では2重ラメラからなる階層構造について、3つ目ではブロック共重合体/ブロック共重合体系、ブロック共重合体/ホモポリマー系、ホモポリマー/ホモポリマー系について系統的に解説している。(表紙を飾った

松下裕秀 総説解説(2010年度)

Yushu Matsushita, Kenichi Hayashida, Tomonari Dotera, Atsushi Takano
“Kaleidoscopic Morphologies from ABC Star-Shaped Terpolymers”
J. Phys. Condens. Mater., in press (2011)
【概要】ABC星型共重合体が3つの成分比が変わると多様なモルフォロジーを示すことを報告した。長さについてA=B=Cの条件近傍では規則的な棒状構造を示し、その断面は(6,6,6), (4,6,12),(4,8,8),(3,3,4,3,4)等のアル キメデスタイリングを示すことをまず明らかにした。一つの成分だけが長くなったり短くなったりすると階層的な構造を示すことも示した。また、3つの成分とも異なる場合には、周期性はないが秩序性の高い準結晶構造や4分岐の閃亜鉛鉱構造を作ることも示した。
Yushu Matsushita, Kenichi Hayashida, Atsushi Takano
“Jewelry Box of Morphologies with Mesoscopic Length Scales – ABC Star-shaped Terpolymers”
Macromol. Rapid Comm., Vol. 31, 1579-1587 (2010)
【概要】ABC星型共重合体のメソスケールの構造についてまとめた。AとCの体積分率が等しいとき、Bの長さに応じて様々な階層的二重周期構造が得られること、そのうちA=B=Cの近傍ではタイリング構造が得られやすいことを示した。また少し組成に偏りがある時には、33434アルキメデスタイリングが、そこからすこしだけ組成がずれると12回対称準結晶構造が得られることも初めて示した。

渡辺 宏 総説解説(2010年度)

Hiroshi Watanabe and Osamu Urakawa
“Component Dynamics in Miscible Polymer Blends: A Review of Recent Findings”
Korean-Australian Rheol. J., Vol. 21, 235-244 (2009)
【概要】相溶性高分子ブレンド中のセグメントダイナミクスに対する自己濃縮および揺らぎの効果、グローバルダイナミクスに対する動的非対称性の効果をまちめ、未解決問題を提示した。(金谷・井上:議論)

西田幸次 総説解説(2010年度)

西田幸次, 麻川明俊
“固体基本特性 ―アイソタクチックポリプロピレンのメゾ相―”
プラスチック成形加工学会誌, Vol. 22, 362-365 (2010)
【概要】ポリプロピレンのメゾ相の構造、それを得るためのプロセス、また、メゾ相からの結晶化に関して、著者らの研究成果を交えながら最近の研究動向をレビューした。

柴山充弘 総説解説 (2010年度)

柴山充弘
“中性子散乱で観た高強力ゲルの構造”
高分子, Vol. 59, 701-704 (2010)
【概要】近年,次々と高強力ゲルが開発されている。中性子散乱は,そうしたゲルの優れた物性の発現メカニズムを解明する有力な手段の一つである。溶媒に重水素化溶媒を用いることで容易に散乱コントラストをつけることができるので,ゲル中での高分子網目の振る舞いをさまざまな環境で観察することができる。躍進するゲルの中性子散乱研究を展望する。
Mitsuhiro Shibayama, Noboru Osaka
“Presssure- and Temperature-Induced Phase Separation Transition in Homopolymer, Block Copolymer, and Protein in Water”
Macromol. Symp., Vol. 291-292, 115-121 (2010)
【概要】3つの高分子系、ホモポリマー、ブロックコポリマー、タンパク質溶液、の相挙動に及ぼす温度および圧力の効果について小角中性子散乱により研究した。ブロックコポリマー、タンパク質溶液においては巨視的相分離に加え、ミクロ相分離が観測された。高圧下では疎水性相互作用由来のミクロ相分離が抑制され、溶媒の選択性が低下することが分かった。これらを疎水性相互作用の圧力依存性の観点から議論した。
柴山充弘
“小角中性子散乱によるナノ構造解析”
RADIOISOTOPES, Vol. 59, 395-403 (2010)
【概要】高分子、ミセル、ゲルなどのソフトマターと呼ばれる物質や生物学、金属学の分野における構造解析において中性子小角散乱の役割は大きい。なぜ中性子散乱がこうした物質の構造解析に有効であり、どのようなところで実験ができ、その結果、どのような成果が出てきているのか、また出しうるのかについて解説した。
松永拓郎、柴山充弘
“ダイヤモンド格子状構造をもつ高分子ゲルの構造とダイナミクス”
機能材料, Vol. 30, 6-13 (2010)
【概要】近年、高力学強度を誇る様々なゲルが開発されている。なかでも、東大鄭・酒井らにより開発されたTetra-PEGゲルは、均一ネットワーク構造を目指して開発され、その優れた力学特性により多くの注目を集める材料である。本稿では、Tetra-PEGゲルの“巨視的な物性”と“ナノオーダーにおける構造とそのダイナミクス”の関係について述べた。

渡辺 宏 総説解説 (2009年度)

Hiroshi Watanabe
“Slow Dynamics in Homopolymer Liquids”
Polym. J., Vol. 41, 929-950 (2009)
【概要】ホモポリマー系の長時間ダイナミクスについての最新の知見のレビュー。絡み合いがもたらす鎖内運動の相関や、最新の管モデルが内包する問題点と改良の方向性などについて、粘弾性緩和データと誘電緩和データに基づく解説がなされている。(2008年度高分子学会賞受賞論文)

渡辺 宏 総説解説 (2008年度)

Hiroshi Watanabe
“Dynamic Tube Dilation in Branched Polymers”
Prog. Theor. Phys. Suppl., Vol. 175, 17-26 (2008)
【概要】絡み合った星形分岐ポリイソプレン (PI) および第二世代ケイリー樹型 PI の誘電緩和挙動と粘弾性緩和挙動の比較から、広く用いられている完全管膨張の描像には不備があり、これらの挙動を統一的には記述できないこと、時間スケールと空間スケールの整合的粗視化を行った部分的管膨張の描像ならばこの統一的記述が可能となることを解説した。

松下裕秀 総説解説 (2008年度)

Yushu Matsushita
“Precise Molecular Design of Complex Polymers and Morphological Control of Their Hierarchical Multiphase Structures”
Polymer J., Vol. 40, 177-183 (2008)
【概要】種分子の結合性に注目し、構造の明確な様々なブロック共重合体と関連したモデル高分子をデザインし、そのナノスケールの階層構造観察からモルフォロジー制御を実現した。対象の共重合体は、I(polyisoprene), S(polystyrene),P(poly(2-vinylpyridine)からなるP(IS)4IP型の多元ブロック共重合体、ISP星型共重合体、IP/SHブロック共重合体ブレンドなどであり、二重周期ラメラ構造、アルキメデスタイリング構造、準結晶タイリング構造など様々な階層的なナノ相分離構造が発見されている。(18年度高分子学会賞に対する招待論文である。)

渡辺 宏 総説解説 (2007年度)

髙田じゆん, 渡辺宏
“相溶性高分子ブレンド系中の高分子鎖ダイナミクス”
Expected Materials for the Future, Vol. 8, 52-59 (2008)
【概要】相溶性のポリイソプレンとポリ(p-t-ブチルスチレン)のブレンド系の粘弾性データと誘電データの対比から、成分鎖のダイナミクスの詳細を検討した。その結果、速い成分鎖にとっては濃度場の動的不均一性が摩擦場の不均一性と等価となるので、この成分鎖は温度-時間換算則に従わないこと、遅い成分鎖の緩和の時間スケールではこの不均一性が平滑化されるので、この鎖については同換算則が成立することなどを見出した。

西田幸次 総説解説 (2007年度)

Toshiji Kanaya, Go Matsuba, Yoshiko Ogino, Nobuaki Takahashi, and Koji Nishida
“Quantum Beam Studies on Polymer Crystallization under Flow”
Polymer Journal, Vol. 39, 1085-1097 (2007)
【概要】永年の未解決問題である流動場下にける高分子結晶化の機構の解明に向けてX線、中性子線などのいわゆる量子ビームを用いた研究手法を用いた研究の進展をレビューした。(金谷利治:レビューのとりまとめ)
Go Matsuba, Koji Nishida, and Toshiji Kanaya
“せん断流動場における高分子結晶化過程の小角X線散乱測定”
PF NEWS, Vol. 25, 15-18 (2007)
【概要】高エネルギー加速器研究機構の物質構造科学研究所内放射光科学研究施設(PF)等を用いたせん断流動場における高分子結晶化過程の小角X線散乱測定についてレビューした。(金谷利治:監修)

川口大輔 総説解説 (2007年度)

川口大輔,高野敦志,松下裕秀
“高分子量環状ポリスチレンのキャラクタリゼーションと相互拡散挙動”
高分子論文集, Vol. 64, 397-405 (2007)
【概要】両末端反応性線状プレカーサーの分子内末端カップリング反応による大環状ポリスチレンを合成した。それをスルホン化した環状ポリスチレンスルホン酸ナトリウムをマイカ基板上に分散させた後、一分子鎖の形態を原子間力顕微鏡で観察することで、環状構造の証明をした。環状ポリスチレンの純度を液体クロマトグラフィー測定により決定した。高純度環状ポリスチレンの溶融状態における相互拡散挙動を評価し、線状ポリスチレンのそれと比較した。環状ポリスチレンの相互拡散は線状のそれより著しく速いことを明らかにした。(田中敬二、長村利彦:動的二次イオン質量分析測定)

柴山充弘 総説解説 (2007年度)

柴山充弘
“中性子散乱・光散乱による高分子水溶液・ゲルの圧力誘起相分離と疎水性相互作用の研究”
高圧力の科学と技術, Vol. 17, 131-143 (2007)
【概要】小角中性子散乱および光散乱による疎水性高分子溶液・ゲルの相挙動の圧力・温度依存性の研究について、最近の研究成果を述べた。(1)一般的に(P,T)座標上で上に凸の形をもつ再帰的な相図となること、(2)ゲルでは架橋不均一性に由来する凍結した揺らぎが存在すること、(3)弱荷電性感熱ハイドロゲルでは、LCST以上にてミクロ相分離構造が発現し、SANS領域に散乱極大が現れること、などの成果が得られた。

柴山充弘 総説解説 (2006年度)

Mitsuhiro Shibayama
“Universality and Specificity of Polymer Gels Viewed by Scattering Methods”
Bull. Chem. Soc. Jpn., Vol. 79, 1799-1819 (2006)
【概要】物理及び化学ゲルに対する新奇な非破壊・実時間ゲル化点決定法の提案をおこなった。この時間分割動的光散乱 (TRDLS) 法はゲル化点の決定だけでなく、ゲル化点近傍の臨界ダイナミクスに関する知見を与える。このTRDLSをさまざまなゲルに適用し、非エルゴード性、不均一性、臨界現象の観点からゲルの特殊性(ゲルの化学)と普遍性(ゲルの物理)について議論した。(受賞講演論文)
柴山充弘,狩野武志
“ハイパーゲルに学ぶ架橋機構”
ネットワークポリマー, Vol. 27, 159 – 166 (2006)
【概要】近年、全く新しい概念に基づくゲルが相次いで開発されてきている。それらはいずれも驚異的な力学物性を持っており、さまざまな用途開発が進行中である。この総説では小角中性子散乱や光散乱を使ってそうしたゲルの構造やダイナミクスを研究した成果を紹介し、なぜそのような物性が発現するかについて議論するとともに、新奇ネットワークポリマーに寄せる期待について述べた。

田中文彦 総説解説 (2006年度)

F. Tanaka
“Theory of Molecular Association and Thermoreversible Gelation”
Molecular Gels—Self-Assembled Fibrillar Networks—, Vol. 1, 01-68 (2006)
【概要】1988年より展開してきた「会合高分子溶液理論」を系統的にレビューし,水素結合系,疎水会合系,重縮合系等に応用して得られた結果を総括した。会合により誘起されるマクロおよびミクロ相分離,ゾル・ゲル転移,液晶化,へリックス・コイル転移,コイル・グロビュール転移,等の相転移(類似)現象を解析し,通常の相転移とは異なる多くの新しい知見が得られた。

渡辺 宏 総説解説 (2006年度)

Hiroshi Watanabe and Tadashi Inoue
“Role of Chain Connectivity in Viscoelastic Properties of Polymeric Liquids: A Review”
Materials Science & Engineering A, Vol. 442, 361-366 (2006)
【概要】高分子の絡み合い緩和とセグメント緩和の双方に対して、鎖の連結性が大きな役割を果たしていることを実験的に示し、絡み合い緩和については管モデルの有効性と限界を解説した。(Tadashi Inoue:セグメント緩和の解析)
Hiroshi Watanabe
“Description of Entanglement Dynamics of Flexible Polymers: Self-Consistent Coarse-Graining in Length and Time Scales”
AIP Conference Proceedings (Flow Dynamics), AIP, New York, Vol. 832, 349-353 (2006)
【概要】屈曲性高分子の絡み合い緩和の分子モデルについて説明し、特に、管膨張機構の適用性と限界、束縛解放機構の基本的重要性について解説した。