Kazuya Saito
“Microphase-Separated Multicontinuous Phase in Low-Molecular-Mass Thermotropic Liquid Crystal”
Pure Appl. Chem., Vol. 81, 1783-1798 (2009)
齋藤一弥,沓水祥一
“棒状分子が作る高い対称性を持つ液晶性超構造の構造解析”
日本結晶学会誌, Vol. 51, 169-174 (2009)
【概要】サーモトロピック液晶BABHが発現する2種類のキュービック相(Ia3d相とIm3m相)における分子凝集構造を小角X線回折の結果から解析した過程を紹介した.
橋爪章仁,佐藤尚弘
“水溶液中における両親媒性高分子”
高分子, Vol. 58, 146-150 (2009)
【概要】疎水性基と親水性基を同一の高分子鎖内に有する両親媒性高分子は、有用な水溶液物性を呈することから、20年以上前から注目されてきている。この総説では、両親媒性ランダム共重合体、両親媒性ブロック共重合体、タンパク質様共重合体、テレケリック高分子などの高次構造解析、基礎的溶液物性、およびその機能化に関する最近の進歩について概観している。
佐藤尚弘,筒井健一郎
“水溶液中における色素と両親媒性化合物との相互作用”
色材協会誌, Vol. 81, 442-448 (2008)
【概要】種々のミセルを形成する両親媒性低分子および両親媒性高分子と様々な色素との水溶液中での相互作用について概観した。取り上げたテーマは、(1)静電相互作用が働く色素および両親媒性低分子、(2)カチオン性色素+アニオン性多糖+タンパク質、および(3)両親媒性高分子ミセルと非イオン性色素である。
佐藤尚弘
“リビングアニオン重合法による高分子の重合反応制御機構はどこまでわかったか?”
化学, Vol. 63, 68-69 (2008)
【概要】リビングアニオン重合の反応制御機構の詳細がいまだに完全には理解されていないのは、重合が通常行われる非極性溶媒中で高分子リビングアニオンの極性活性末端が会合して逆ミセルを形成し、重合反応速度に著しい影響を与えているという複雑な状況に由来する。本総説では最近、光散乱、中性子小角散乱、NMR、粘弾性測定を駆使した重合反応制御機構に関する最近の研究の進歩について概観している。(渡辺宏:高分子リビングアニオンの会合に関する共同研究)
田中敬二, 藤井義久, 長村利彦
“水と接触した高分子の物性測定と機能発現への展開”
応用物理学会 有機分子・バイオエレクトロニクス分科会会誌, Vol. 19, 153-156 (2008)
【概要】走査フォース顕微鏡を用いて水界面におけるポリメタクリル酸メチルの弾性率および緩和挙動を評価した。その結果、水界面における高分子物性は空気界面のそれと比較して著しく異なることが明らかとなった。
Kenji Urayama, Takanobu Kawamura, and Shinzo Kohjiya
“Structure-Mechanical Property Correlations of Model Siloxane Elastomers with Controlled Network Topology”
Polymer, Vol. 50, 347-356 (2009)
【概要】網目鎖長やダングリング鎖の量などのトポロジー的特徴が制御された高分子網目を用いて、非線形弾性、高次構造、粘弾性などの物理的性質との相関を調べた著者らの近年の研究をまとめた。(Invited Feature Article; 表紙掲載)
Kenji Urayama
“Network Topology-Mechanical Properties Relationships of Model Elasatomers”
Polym. J., Vol. 40, 669-678 (2008)
【概要】末端架橋法によって網目のトポロジーを制御したモデルエラストマーを作製し,網目のトポロジーと力学物性の相関を調べた著者の一連の研究をレビューした.多軸変形挙動をもとにした弾性自由エネルギーの評価,網目にトラップされたゲスト鎖のダイナミクスのキャラクタリゼーション,トポロジー制御による超高伸長性および高ダンピングエラストマーの創製などについて述べた.(SPSJ Wiley Award Accounts)
浦山健治
“刺激応答性液晶エラストマーの新展開”
高分子, Vol. 57, 453-458 (2008)
【概要】温度,電場,光,力学応力など様々な外部刺激に対する液晶エラストマーの応答挙動の最近の研究動向について解説した.
田中敬二,川口大輔,高原 淳,梶山千里
“ポリマーブレンドにおける表面・界面の濃縮現象”
表面科学, Vol. 28(12), 688-697 (2007)
【概要】高分子混合物の表面には、系の自由エネルギーを最小化させるため、一成分
が選択的に濃縮する。このような現象は表面偏析と呼ばれる。表面偏析を支配する因
子について検討し、これらの因子を組み合わせることで高分子混合物の表面組成が自
在に制御できることを示した。
立石洋平,赤堀敬一,田中敬二,長村利彦
“ポリスチレン超薄膜における階層的分子鎖熱運動とその空間分布”
高分子論文集, Vol. 64, 429-436 (2007)
【概要】ポリスチレン薄膜中におけるさまざまなスケールの分子鎖熱運動を、種々の実験手法に基づき検討した。その結果、緩和過程はそのサイズスケールに依存せず表面近傍では速く、界面近傍では遅くなることが明らかとなった。一方、表面および界面における緩和温度はそのサイズスケールが小さい場合はバルクと同程度であったが、大きい場合は、それぞれ、低く、また、高くなることを明らかにした。
高田晃彦,高橋良彰
“イオン液体中のセルロースの溶液物性”
Cellulose Communication, Vol. 14, 142-145 (2007)
【概要】セルロースを可溶な新たな溶媒として注目されているイオン液体の特異なレオロジー挙動と、セルロース溶液の物性研究の進展について解説した。
Kenji Nakamura and Toshiyuki Shikata
“Formation and Physicochemical Features of Hybrid Threadlike Micelles in Aqueous Solution”
ChemPhysChem, Vol. 8, 2568-2574 (2007)
【概要】ハイブリッド紐状ミセルの生成条件と、その特異な物理化学的性質についての短い総説(nimireview)である。
S. Sakurai
“Perpendicular Orientation of Cylindrical Microdomains in a Block Copolymer Thick Film”
高分子学会誌「高分子」, Vol. 56, 734-734 (2007)
【概要】シリンダー状ミクロ相分離構造を形成するポリスチレン-ポリエチレンブチレン-ポリスチレントリブロック共重合体を用いて厚みが0.1~0.5mm程度のフィルムを作製し、非常に簡便な手法によってシリンダー構造を膜面に垂直に配向させる手法を概説した。
Kenji Urayama
“Selected Issues in Liquid Crystal Elastomers and Gels”
Macromolecules, Vol. 40, 2277-2288 (2007)
【概要】液晶エラストマーおよび液晶ゲルの分野における重要な諸問題および将来の展望について述べた。