Tag : A03総説解説

松山明彦 総説解説(2008年度)

松山明彦
“ソフトマターの液晶物理”
物性研究, Vol. 91, 624-638 (2009)
【概要】物性若手夏の学校2008のサブゼミ(松山担当)で使った講義ノートをまとめた。オンサガー理論,液晶の弾性論の入門と,液晶と高分子の複合系の平均場理論とそのダイナミクスの解説がまとめられている。

菅原正 総説解説 (2008年度)

菅原正, 鈴木健太郎, 豊田太郎
“ソフトマターがしなう・動く・成長する・増える――両親媒性分子集合体のダイナミックモルフォロジー”
日本物理学会誌, Vol. 64(1), 2-11 (2009)
【概要】ダイナミックな変化を示す両親媒性分子が水中で形成する自己集合体のモルフォロジーに関連して、チューブ状ベシクルが磁場下で示すエラスティカ形成、螺旋状オレイン酸体分子集合体の自発的巻き直し運動、化学反応する分子の自己集合体が化学反応と連動して示すマクロ形態変化、異種分子生産によるベシクルのバーシング、自己生産するジャイアントベシクルの五例を解説した。(表紙を飾った)

荒木武昭 総説解説 (2008年度)

Takeaki Araki and Hajime Tanaka
“Dynamics of Colloidal Particles in Soft Matters”
Prog. Theo. Phys. Suppl. , Vol. 175, 37-46 (2008)
【概要】液晶や二成分流体中に分散するコロイド粒子を扱う数値シミュレーション法を開発し、それらに関するダイナミクスの研究を行った。例えば、相分離中の二成分流体では濡れやすい成分の枯渇効果により粒子間に引力が生じることがわかった。(田中肇:共同研究)

深尾浩次 総説解説 (2008年度)

猿山靖夫,深尾浩次
“高分子のガラス転移とガラスダイナミクス”
熱測定, Vol. 35, 26-35 (2008)
【概要】本論文では、ガラス転移とガラスダイナミクスを概観した後、高分子薄膜のガラス転移ダイナミクスと、高分子ガラスにおけるエイジング現象に関する私たちの最近の研究について紹介する。ポリスチレン薄膜では、ガラス転移温度が膜厚の低下とともに減少し、α緩和過程のダイナミクスはより速いダイナミクスへ変化することが明らかとなった。PMMAのエイジング過程では、動的誘電率に関して、メモリー効果と若返り効果が観測された。(深尾浩次:実験実施、解析)
Koji Fukao
“Dielectric Behavior of Glass Transition and Dynamics in Thin Polymer Films”
Journal of the Society of Rheology, Japan, Vol. 36, 73-80 (2008)
【概要】誘電緩和スペクトロスコピー法を用いた高分子薄膜(ポリスチレンとポリメタクリル酸メチル)のガラス転移とダイナミクスについての著者らの最近の研究について概観した。(深尾浩次:実験実施、解析)

宮田貴章 総説解説 (2007年度)

中西英行,宮田貴章
“光反応を利用した高分子凝集構造の制御と材料科学への利用”
機能材料, Vol. 28, 28-34 (2008)
【概要】光反応を用い、相溶する高分子混合系の相分離を引き起こし、反応と相分離との競合を光強度の変化で操作することにより高分子のさまざまな凝集構造を設計する方法について紹介した。

木下 専 総説解説 (2007年度)

M. Kinoshita and S. Takeda
“Connecting the Dots between Septins and the DNA Damage Checkpoint”
Cell, Vol. 130, 777-779 (2007)
【概要】細胞骨格系は自己集合性蛋白質とその重合体から成る多機能システムである。細胞の形状・剛性・極性を規定し、細胞内空間に特異場を与えるだけでなく、物質輸送路、細胞の変形・移動・分裂のための機械的な力の発生装置でもある。本論文は、セプチン重合体の異常がDNA損傷修復機構とクロストークして細胞増殖停止に至る新たな現象を発見したKremerらの論文の解説記事である。

酒井康博 総説解説 (2007年度)

酒井康博,伊藤耕三
“ナノテクノロジーに必要なナノ粒子計測について”
ファルマシア, Vol. 43, 537-541 (2007)
【概要】ナノ粒子の評価のための手法、特に動的光散乱法について、その原理から実際の応用例を概説した。(A01伊藤耕三:内容についての議論)

菅原正 総説解説 (2007年度)

菅原正, 鈴木健太郎
“分子で作る人工細胞 -「生命らしさ」の本質に有機化学で挑む”
化学, Vol. 62(11), 12-16 (2007)
【概要】生命の基本単位である細胞は、何故巧妙な分子システムを構築できたのだろうか。その謎を解く鍵は、単純な分子から自己集合的に組みあがった分子集合体の生命体のような振る舞いにあった。有機化学の視点から生命の本質を探る新たなアプローチを解説する。(表紙に採用)