宮田貴章 原著論文 (2009年度)

Masataka Fukuoka, Hideyuki Nakanishi, Tomohisa Norisuye, and Qui Tran-Cong-Miyata
“Light Scattering Study on the Mode-Selection Process in Reversible Phase Separation of a Photoreactive Polymer Mixture”
J. Phys. Chem. B, Vol. 113, 14950-14956 (2009)
【概要】紫外光と熱で駆動したアゾベンゼンの 光異性化反応を、ポリスチレン/ポリ(ビニルメチルエーテル)(PS/ PVME) の相分離とカップリングさせることによって、相分離を可逆的に駆動した。その可逆的変化を光散乱測定装置でin situ 観測した。結果として、熱で相分離を誘起した場合は相分離構造の周期(モード)選択性が見られなかったが、光反応を用いた場合では、モード選択過程が観測された。これらの結果は、以前報告した可逆の光架橋で駆動した相分離の動力学の結果[Macromolecules 40, 5566 (2007)]と一致したことがわかった。
Dan-Thuy Van-Pham, Kazuhiro Sorioka, Tomohisa Norisuye, and Qui Tran-Cong-Miyata
“Physical Aging of Photo-Crosslinked Poly(ethyl acrylate) Observed in the Nanometer Scales by Mach-Zehnder Interferometry”
Polymer Journal, Vol. 41, 260-265 (2009)
【概要】光架橋されたポリエチルアクリレート(PEA)のナノメータスケール域における変形をMach-Zehnder 干渉計によって in situ 計測した。365 nm 紫外光の照射下で、PEA 鎖上のアントラセンは二量化され、PEA ネットワークが形成される。この反応を紫外可視分光光度計で追跡し、その動力学を Kolrausch-Williams-Watts の経験式より解析した。一方、Mach-Zehnder 干渉計を用い、この架橋反応に誘起された PEA の変形とその緩和過程を直接かつin situ 測定・解析した。結果として、緩和過程は試料の放置する時間(Aging Time)の指数関数に従って、進行することがわかった。最後に、様々な光架橋の条件下で引き起こしたひずみは、無次元化した換算時間に対して一つの曲線(マスターカーブ)で表すことができ、Aging 過程におけるひずみの緩和がある普遍な法則に従っていることを示唆していることことを見出した。
tag_iconTags: | | 2009/11/27