宮崎州正 原著論文 (2009年度)

J. C. Conrad, H. M. Wyss, V. Trappe, S. Manley, K. Miyazaki, L. J. Kaufman, A. B. Schofield, D. R. Reichman, and D. A. Weitz
“Arrested Fluid-fluid Phase Separation in Depletion Systems: Implications of the Characteristic Length on Gel Formation and Rheology”
J. Rheol., Vol. 54, 421-438 (2010)
【概要】コロイドと高分子の混合系における、コロイドの凝集現象を実験により調べた。高分子は、コロイドに対するdepletantとして働き、短距離引力相互作用を引き起こす。我々は、凝集が液固相境界線を境に始まり、相分離とガラス転移の競合により安定した凝集状態となることなどを明らかにした。
Kang Kim, Kunimasa Miyazaki, and Shinji Saito
“Slow Dynamics in Random Media: Crossover from Glass to Localization Transition”
Europhys. Lett. , Vol. 88, 36002-1 – 36002-5 (2009)
【概要】我々は、MDシミュレーションを用いて、障害物粒子がランダムに配置された空間内を、動き回る粒子の遅いダイナミクスを研究した。障害物密度が増えるに従い、ガラス転移点は急激に減少する(ガラス化しやすくなる)。さらに障害物数を増やすと、運動の凍結は、ガラス転移から、ローレンツ気体の局在転移へと変化する。さらに局在転移領域においては、障害物が増えると、流れやすくなるというリエントラント転移も発見した。
Johan Mattsson, Hans M. Wyss, Alberto Fernandez-Nieves, Kunimasa Miyazaki,Zhibing Hu, David R. Reichman, and David A. Weitz
“Soft Colloids Make Strong Glasses”
Nature, Vol. 462, 83-86 (2009)
【概要】剛体球コロイド系におけるガラス転移は、分子液体のそれと多くの共通の特徴を示すため、多くの知見がコロイド系からもたらされてきた。しかし、剛体球コロイド系では、分子性液体ガラスの重要な性質である、非アレニウス的挙動(フラジリティ)が観測されることはなかった。我々は、ポテンシャルを系統的に変化させることにより、コロイド系でフラジリティーを制御することに初めて成功した。
tag_iconTags: | | 2010/11/18