宮崎州正 原著論文(2010年度)
Atsushi Ikeda and Kunimasa Miyazaki
“Reply to Comment on “Mode coupling Theory as a Mean- Field Description of the Glass Transition” by Rolf Schilling and Bernhard Schmid”
Phys. Rev. Lett., Vol. 106, 049602-1 – 049602-1 (2011)
【概要】我々の論文、“Mode-Coupling Theory as a Mean-Field Description of the Glass Transition”Phys. Rev. Lett. 104, 255704 (2010)に対して、R. Schillingらがコメントを投稿した(R.Schilling and B. Schmid, Phys. Rev. Lett. 106, 049601 (2011))。本論文はそれに対する反論である。
“Reply to Comment on “Mode coupling Theory as a Mean- Field Description of the Glass Transition” by Rolf Schilling and Bernhard Schmid”
Phys. Rev. Lett., Vol. 106, 049602-1 – 049602-1 (2011)
【概要】我々の論文、“Mode-Coupling Theory as a Mean-Field Description of the Glass Transition”Phys. Rev. Lett. 104, 255704 (2010)に対して、R. Schillingらがコメントを投稿した(R.Schilling and B. Schmid, Phys. Rev. Lett. 106, 049601 (2011))。本論文はそれに対する反論である。
Thomas E. Markland, Joseph A. Morrone, Bruce J. Berne, Kunimasa Miyazaki, Eran Rabani, and David R. Reichman
“Quantum Fluctuations Can Promote or Inhibit Glass Formation”
Nature Physics, Vol. 7, 134-137 (2011)
【概要】液体のガラス転移に、量子効果はどのような影響を及ぼすかを調べるために、2成分レナードジョーンズ相互作用液体の量子力学的な計算を行った。またモード結合理論を量子系に拡張し、シミュレーションの結果と比較した。その結果、量子効果が生じはじめると、波束の広がりのためガラス化しやすくなり、さらに量子効果が大きくなると今度は波束が重なり始め液化することがわかった。
“Quantum Fluctuations Can Promote or Inhibit Glass Formation”
Nature Physics, Vol. 7, 134-137 (2011)
【概要】液体のガラス転移に、量子効果はどのような影響を及ぼすかを調べるために、2成分レナードジョーンズ相互作用液体の量子力学的な計算を行った。またモード結合理論を量子系に拡張し、シミュレーションの結果と比較した。その結果、量子効果が生じはじめると、波束の広がりのためガラス化しやすくなり、さらに量子効果が大きくなると今度は波束が重なり始め液化することがわかった。
Atsushi Ikeda and Kunimasa Miyazaki
“Glass Transition of the Monodisperse Gaussian Core Model”
Phys. Rev. Lett., Vol. 106, 015701-1 – 015701-4 (2011)
【概要】ガウスコアポテンシャル液体のガラス転移現象を解析した。このポテンシャルは、有限の近距離斥力となだらかなテールを持つ、いわゆる「柔らかい相互作用」系であり、近年、ソフトマターの分野で注目を集めている。我々はこの系が超高密度で、1成分系であってもガラス転移をすることを数値的に明らかにした。(Editors’ Suggestionに選ばれました。)
“Glass Transition of the Monodisperse Gaussian Core Model”
Phys. Rev. Lett., Vol. 106, 015701-1 – 015701-4 (2011)
【概要】ガウスコアポテンシャル液体のガラス転移現象を解析した。このポテンシャルは、有限の近距離斥力となだらかなテールを持つ、いわゆる「柔らかい相互作用」系であり、近年、ソフトマターの分野で注目を集めている。我々はこの系が超高密度で、1成分系であってもガラス転移をすることを数値的に明らかにした。(Editors’ Suggestionに選ばれました。)
K. Kim, K. Miyazaki and S. Saito
“Molecular Dynamics Studies of Slow Dynamics in Random Media: Type A-B and Reentrant Transitions”
European Physical Journal Special Topics, Vol. 189, 135-139 (2010)
【概要】分子の密度が濃くなった状態での運動の凍結がガラス転移である。一方、ランダムに置かれた不純物の中を動く一つの運動の局在化はパーコレーション転移である。その両者の本質的な違いは何か。この疑問に答えるために、不純物密度を系統的に変化させたときの、運動の凍結の様子を分子動力学法を用いて調べた。
“Molecular Dynamics Studies of Slow Dynamics in Random Media: Type A-B and Reentrant Transitions”
European Physical Journal Special Topics, Vol. 189, 135-139 (2010)
【概要】分子の密度が濃くなった状態での運動の凍結がガラス転移である。一方、ランダムに置かれた不純物の中を動く一つの運動の局在化はパーコレーション転移である。その両者の本質的な違いは何か。この疑問に答えるために、不純物密度を系統的に変化させたときの、運動の凍結の様子を分子動力学法を用いて調べた。
Atsushi Ikeda and Kunimasa Miyazaki
“Mode-Coupling Theory as a Mean-Field Description of the Glass Transition”
Phys. Rev. Lett. , Vol. 104, 255704-1 – 255704-4 (2010)
【概要】モード結合理論は、ガラス転移の平均場理論のダイナミクス版であると信じられている。一方、スピングラスの分野で有名なレプリカ理論はガラス転移の平均場理論の熱力学版と言われている。ダイナミクスは熱力学の転移点の影響を受けるから、両者は理論的に整合していなくてはならないが、我々はそのような整合性が「無い」ことを初めて示した。
“Mode-Coupling Theory as a Mean-Field Description of the Glass Transition”
Phys. Rev. Lett. , Vol. 104, 255704-1 – 255704-4 (2010)
【概要】モード結合理論は、ガラス転移の平均場理論のダイナミクス版であると信じられている。一方、スピングラスの分野で有名なレプリカ理論はガラス転移の平均場理論の熱力学版と言われている。ダイナミクスは熱力学の転移点の影響を受けるから、両者は理論的に整合していなくてはならないが、我々はそのような整合性が「無い」ことを初めて示した。
P. Charbonneau, A. Ikeda, J. A. van Meel, and K.Miyazaki
“Numerical and Theoretical Study of a Monodisperse Hard-Sphere Glass Former”
Phys. Rev. E , Vol. 81, 040501-1 – 040501-2 (2010)
【概要】4次元剛体球液体のガラス転移研究を行った。この系は二つの意味で興味深い。まず、核生成速度が非常に遅いため、単成分系であるにもかかわらずガラス化する点。もうひとつはダイナミクスの次元依存性を見ることによりガラス転移の平均場描像を検証できる点である。後者については、モード結合理論がその平均場描像を支える理論と言われている。我々はこの系のシミュレーションを行い、確かに高次元で系が平気場的になっていることを確認した。
“Numerical and Theoretical Study of a Monodisperse Hard-Sphere Glass Former”
Phys. Rev. E , Vol. 81, 040501-1 – 040501-2 (2010)
【概要】4次元剛体球液体のガラス転移研究を行った。この系は二つの意味で興味深い。まず、核生成速度が非常に遅いため、単成分系であるにもかかわらずガラス化する点。もうひとつはダイナミクスの次元依存性を見ることによりガラス転移の平均場描像を検証できる点である。後者については、モード結合理論がその平均場描像を支える理論と言われている。我々はこの系のシミュレーションを行い、確かに高次元で系が平気場的になっていることを確認した。
