Hisao Hayakawa
“Generalized Green-Kubo Formula for a Dissipative Quantum System”
Prog. Theor. Phys. Suppl., Vol. 184, 545-556 (2009)
【概要】量子散逸ブラウン粒子系に対して粉体系について発見した一般化Green-Kubo公式を適用し、従来の線形応答理論の拡張になっていることを示した。
Michio Otsuki, Hisao Hayakawa and Stefan Luding
“Behavior of Pressure and Viscosity at High Densities for Two-Dimensional Hard and Soft Granular Materials”
Prog. Theor. Phys. Suppl., Vol. 184, 110-133 (2009)
【概要】2次元粉体せん断系での粘性率の発散、圧力の発散について数値的に調べ、両者は同じ点で発散すること、単分散系ではべき的発散から指数関数的発散へのクロスオーバー、多分散系ではべき発散の指数が変化することを明らかにした。
Song-Ho Chong, Michio Otsuki and Hisao Hayakawa
“Representation of the Nonequilibrium Steady-State Distribution Function for Sheared Granular Systems”
Prog. Theor. Phys. Suppl., Vol. 184, 72-87 (2009)
【概要】粉体系での非平衡定常分布の形式的表式を導出し、小松・中川表現と一致することを示した。しかしその定常分布の観測確率はゼロであることも同時に示した。
S. Tatsumi, Y. Murayama, H. Hayakawa, and M. Sano
“Experimental Study on the Kinetics of Granular Gases under Microgravity”
J. Fluid Mech., Vol. 641, 521-539 (2009)
【概要】微小重力環境下での粉体ガスの加振実験によって理論的な対象であった粉体ガスを実際に観測した。
Chihiro Nakajima and Hisao Hayakawa
“Molecular Transport through a Bottleneck Driven by External Force”
Prog. Theor. Phys., Vol. 122, 1377-1390 (2009)
【概要】ボトルネックによる輸送効率の変化を駆動Lennard-Jones分子系のシミュレーションによって調べ、外力と流量の間のスケーリング則を発見した、
Kuniyasu Saitoh and Hisao Hayakawa
“Simulation of Depositions of a Lennard-Jones Cluster on a Crystalline Surface ”
Prog. Theor. Phys., Vol. 122, 1081-1094 (2009)
【概要】アモルファス状のレナード=ジョーンズクラスターの個体基盤への衝突を数値的に調べた。MDの結果、臨界衝突速度で液滴状の蒸着から単分子膜への転移が起こることが明らかになった。それらの転移現象はエネルギー保存則を考慮することで理解できることが分かった。また濡れ転移や蒸着表面形状の安定性についても論じている。
Michio Otsuki and Hisao Hayakawa
“Long-time Tails for Sheared Fluids”
J. Stat. Mech.: Theory and Exp., (2009) L08003
【概要】せん断流体系の速度自己時間相関関数を理論的、数値的に調べた。散逸がない発熱によってエネルギーが増加する系では空間次元dに対して、相関関数のロングタイムテールがt^{-d/2}からt^{-d}にクロスオーバーするのに比して、熱浴系や粉体系ではt^{-(d+2)/2}にクロスオーバーすることを予言した。その結果の妥当性は数値的に確認された。
Michio Otsuki and Hisao Hayakawa
“Critical Behaviors of Sheared Frictionless Granular Materials near the Jamming Transition”
Phys. Rev. E, Vol. 80, 011308-1 – 011308-12 (2009)
【概要】摩擦のないせん断粉体粒子のジャミング点近傍の臨界的振る舞いを数値的に調べた。徹底的なMDの結果Otsuki and Hayakawa [Prog. Theor. Phys. 121, 647 (2009)]で提唱されたスケーリング則が極めて広範にかつ正確であることを確認した。更に動径分布関数と粘性率の発散についてもスケーリング則を提唱し、その正当性を確認した。
Hiroto Kuninaka and Hisao Hayakawa
“Simulation of Cohesive Head-on Collisions of Thermally Activated Nanoclusters”
Phys. Rev. E, Vol. 79, 31309-1 – 31309-9 (2009)
【概要】熱揺らぎの影響を受けたナノクラスターの衝突を数値的に調べた。2つの同じクラスターの正面衝突のMDから反発係数がある衝突速度でピークを持つことが確かめられた。また反発係数が1を超える場合が多数現れることも明らかにした。数値計算の結果のいくつかは現象論で説明がついた。(東京新聞、中日新聞(4/28)、Physical Review Focus (4/3), Sciencs News Magazine, vol.175, May 9th (2009), Nature Nanotechnology, Vol. 4, Apr. 17th (2009)等で紹介された。 )