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福田順一 総説解説(2010年度)

Jun-ichi Fukuda
“Report on the 9th Soft Matter Forum Conference of Japanese Liquid Crystal Society”
Liquid Crystals Today, Vol. 20, 68-70 (2011)
【概要】日本液晶学会主催のソフトマターフォーラム第9回講演会「液晶の構造と輸送現象」の参加,聴講報告(英文による)
福田順一
“ソフトマターフォーラム第9回講演会参加報告”
液晶, Vol. 15, 141-143 (2011)
【概要】日本液晶学会主催のソフトマターフォーラム第9回講演会「液晶の構造と輸送現象」の参加,聴講報告
福田順一
“液晶を分散媒としたコロイド系─液晶の変形が媒介する粒子間相互作用─”
物性研究, Vol. 94, 170-201 (2010)
【概要】液晶を分散媒としたコロイド系の諸性質,特に液晶の弾性変形によって媒介される粒子間相互作用に関する理論的,数値的研究についてのレビューである.(米谷慎:過去の研究における議論、木村康之:実験に関する議論)

山崎昌一 総説解説(2010年度)

山崎昌一
“膜で計る: 生体膜の機能やダイナミクスを解明する単一GUV法”
実験医学, Vol. 29. No.7(増刊), 48-54 (2011)
【概要】外来物質と生体膜の相互作用の新しい研究方法として、巨大リポソーム(GUV)を用いた単一GUV法の原理を解説し、その応用例を示した。単一GUV法を用いて、膜融合・膜分裂や抗菌ペプチドのポア形成の素過程を分離して観測し、それらの速度定数(ポア形成の速度定数や蛍光プローブの膜透過速度定数)を決定することに初めて成功した。
山崎昌一
“単一GUV法による抗菌ペプチドのポア形成の研究”
生物物理, Vol. 50, 292-293 (2010)
【概要】抗菌ペプチド・マガイニン2が1個のGUVと相互作用することにより誘起されるGUV内部からの蛍光プローブの膜透過(漏れ)を単一GUV法により研究することにより、マガイニン2が誘起する脂質膜のポア(小孔)形成の速度定数やポアを介しての蛍光プローブの膜透過の速度定数などを求めることができる。それらに基づいてマガイニン2のポア形成の素過程の特性やそのメカニズムを解明するための新しい情報が得られた。

菅原 正 総説解説(2010年度)

菅原正, 鈴木健太郎
“分子科学の挑戦―可塑的応答・自律運動・自己生産する超分子システム”
Mol. Sci., Vol. 4, A0033-1 – A0033-14 (2010)
【概要】両親媒性分子は水中でミセル、ベシクルといった自己集合体を形成する。この自己集合体は、弾性体として外場下で形態変化する、化学反応を伴いながら自律運動する、膜前駆体を添加すると自己生産することが見出された。さらには、ベシクル内部での化学反応と連動することで原始細胞モデルをも構成しうる。これらの自己集合体は、非平衡開放系として分子科学の新たな地平線を拓くこととなろう。
菅原正
“化学で挑む生命の起源”
科学, Vol. 89, 712-720 (2010)
【概要】化学的手法により「人工細胞」を創ることで、 生命の起源や細胞の特徴的ダイナミクスの本質に迫るという構成的アプローチについて概観する。筆者の構築した人工細胞では、膜分子からなる袋状の分子集合体(ベシクル)の中で行われる情報分子の自己複製に同期して、ベシクル膜内で膜前駆体が膜分子へと化学的に変換され、ベシクルの自己生産が起こる。結果、人工細胞が増殖す

濱田 勉 総説解説(2010年度)

濱田勉
“脂質ベシクルの形状安定性と変形ダイナミクス”
機能材料, Vol. 30, 50-55 (2010)
【概要】ソフトマター界面である細胞膜(脂質膜)は、環境に応じた様々な形状や、融合・分裂等の膜変形、膜面上での相分離形成などの多様な挙動を示す。脂質膜の物性および組織化メカニズムの理解は、生命機能の解明や生体模倣材料の開発に役立つことが期待される。本稿では、光学顕微鏡観測により明らかとなった、脂質膜小胞(脂質ベシクル)の形状安定性と変形ダイナミクスについて紹介した。

濱田 勉 総説解説 (2009年度)

Mun’delanji Vestergaard, Tsutomu Hamada, Masamune Morita, and Masahiro Takagi
“Cholesterol, Lipids, Amyloid Beta, and Alzheimer’s”
Current Alzheimer Research, Vol. 7, 262-270 (2010)
【概要】アルツハイマー病の分子メカニズムとして、コレステロールおよび脂質とアミロイドβペプチドの相互作用について解説した。
山田彩子,濱田勉,吉川研一
“細胞サイズリポソームの新しい作成法とその応用”
生物物理, Vol. 49, 256-259 (2009)
【概要】W/Oエマルションを用いた新規のリポソーム作成法について解説した。

陣内浩司 総説解説 (2009年度)

陣内浩司
“『高分解能3次元電子顕微鏡の開発』における産学連携”
繊維と工業, Vol. 65, 377-380 (2009)
【概要】著者が高分解能3次元電子顕微鏡を開発した過程における産学連携のあり方について解説を行った。
Hae-Woong Park, Jueun Jung, Taihyun Chang, Kaho Matsunaga, and Hiroshi Jinnai
“New Epitaxial Phase Transition between DG and HEX in PS-b-PI”
高分子, Vol. 58, 724-724 (2009)
【概要】polystyrene-b-polyisoprene diblock copolymerのシリコン基盤上薄膜における、ダブルジャイロイド(DG)から六方充填シリンダー(HEX)への秩序-秩序相転移について小角散乱と電子線トモグラフィー法を用いて三次元構造を調査した結果を報告した。
陣内浩司
“電子線トモグラフィー法による高分子材料のナノスケール3次元構造解析”
応用物理, Vol. 78(7), 663-667 (2009)
【概要】近年,高分子の不均一構造を三次元的に実空間直接観察することにより材料の評価・解析を行う新しい実験手法(三次元イメージング法)が注目を浴びている.高分子混合系の相分離構造の三次元観察に用いられた共焦点レーザースキャン顕微鏡(Laser Scanning Confocal Microscopy : LSCM)に加え,高分子ナノ構造を三次元観察できる透過型電子線トモグラフィー法(Transmission Electron Microtomography : TEMT),不透明な高分子材料のμmスケールでの三次元観察を可能とするX線CT(X-ray Computerized Tomography : X-ray CT)の登場により,nmからμmにわたる広い空間スケールでの三次元イメージングが現実のものとなりつつある.本報では,これらのうちでも最近特に発展が著しいTEMTの装置・測定法の新展開と,高分子ブロック共重合体の相分離構造の解析例を紹介する.
陣内浩司
“ブロック共重合体により形成される共連続構造の3次元精密直接観察”
日本結晶成長学会誌, Vol. 36(1), 24-29 (2009)
【概要】高分子ブロック共重合体などの複合高分子は,非常に規則的なnmスケールの3次元構造(ミクロ相分離構造)を”自己的に”形成することが知られている.近年,高分子合成技術の飛躍的な発展により高度に制御された複雑な一次構造を持つブロック共重合体の合成が可能となってきており,これに伴って,これまでにない興味深い3次元構造を持つミクロ相分離構造も報告され始めた.この中には,複数のネットワーク状のミクロドメインが3次元空間で入り組んだ配置を取る共連続構造や,2重らせんシリンダー構造などがある.このようなミクロ相分離構造の形成原理を理解するためには,これらの構造の持つ3次元形態の精確なキャラクタリゼーションが非常に重要となる.本稿では,ブロック共重合体の共連続構造の構造に関する研究例を,特に結晶学的解析法の観点から紹介する.

山崎昌一 総説解説(2009年度)

Masahito Yamazaki
“Transformation between Liposomes and Cubic Phases of Biological Lipid Membranes Induced by Modulation of Electrostatic Interactions”
Adv. Planar Lipid Bilayers Liposomes, Vol. 9, 163-209 (2009)
【概要】生体膜のキュービック相の構造安定性に関する総説である。従来は、温度や水の量、圧力が、キュービック相間の相転移やキュービック相と液晶相の間の相転移を誘起する因子だと考えられていたが、我々の研究により膜の表面電荷密度による静電相互作用の制御によりこれらの相転移が起こることがわかってきた。この静電相互作用による生体膜のキュービック相の種々の相転移やそのメカニズムに対する仮説を論じた。

鈴木健太郎 総説解説(2009年度)

Kentaro Suzuki, Taro Toyota, Katsuto Takakura, and Tadashi Sugawara
“Sparkling Morphological Changes and Spontaneous Movements of Self-assemblies in Water Induced by Chemical Reactions”
Chem. Lett., Vol. 38, 1010-1015 (2009)
【概要】水中で形成されるベシクルや油滴の表面・内部環境を利用して、膜分子が関与するイミン結合の加水分解あるいは脱水縮合反応を進行させることで、分子集合体の形態変化、自己生産や自発的運動といった、ダイナミクスが生み出される仕組みについて解説を加えた。反応に伴う化学エネルギーを利用し、フィードバック機構をもつ自発的ダイナミクスが発現する分子システムの解明は、生体システムのダイナミクスの理解に繋がる。